顎関節症コラム①

顎関節症の症状

顎関節症の痛みは、歯の咬みあわせ異常が全身のさまざまな疾患や症状の原因になるという説が話題になっています。あごの関節(顎関節)周辺に何らかの異常があると

「あごが痛い」
「あごが鳴る」
「口が開けづらい」
「咬み合わせが気になる」
「歯が痛い」

などの症状があらわれてきます。

原因はいくつかあって症状や状態も異なりますが、ひとまとめで顎関節症と呼ばれます。顎関節や歯の痛みは、脳に近いため敏感で、わずかな痛みでも気になり、何もする気が起こらなくなってしまうほどです。

10代半ばから増え始め、20~30代が一番多く、女性は男性の2~3倍多い比率でなっていると言われています。そして、恐ろしいことに中には、全身の痛みへ発症する方もいます。

咬み合わせ異常が起きてしまう原因とは何でしょうか?

原因のひとつとして、顎まわりの筋肉の硬縮があります。過度に緊張した顎まわりの筋肉の硬縮を取り除いてあげると、顎関節症の症状は改善していきます。

しかし、顎まわりの筋肉の硬縮をさせている根本的な原因を解消せずに咬み合わせを矯正しても、痛みや違和感の再発がしやすいといえます。

また、咬み合わせの治療は高額の治療費が必要になりますので、何らかの症状があって、それが歯の咬み合わせ異常が原因であると指摘された方も一度、当整体の施術を試してみることをお勧めします。

顎関節症でこんな間違いを犯していませんか?

顎関節症といわれる症状に対する治療法は、噛みあわせ矯正や痛みを和らげる対症療法が一般的です。わかりやすく言うと、その場しのぎです。

長い年月をかけて、自然治癒を待つ。その間の痛みをいかに楽にするか、というところに焦点があたっています。しかし、それが根本的な解決になっていないことは悩まれているあなたならよくわかっているはずです。

しかも、もう一方の顎も発症してしまうのではないか?という恐怖から、漠然とした不安もあると思います。

咬み合わせ調整
マウスピース
痛み止めの摂取
電気・超音波・レーザー治療
痛みを伴うマッサージやストレッチ
アゴの関節への注射
関節の手術

これらは断固望ましくない治療法であり、上記の治療を行っている場合は今すぐやめてください。

特に適切なタイミングでない時に、咬み合わせ調整やストレッチをすればするほど症状が悪化することは、顎関節症治療に関わる方々患者様ともに、もっと広く知られるべき事実です。

実際、あなたは適切な働きかけをすれば数週間もあれば治ってしまう顎関節症に、数ヶ月も半年も、ひょっとしたら何年も悩み続けているのではありませんか。残念ながら現代の西洋医学、東洋医学では、顎関節症に対しての治療法は確立されていません。

それでも当院には、複数の病院、治療院を回ってそれでも治らず、わらをもすがる思いで駆け込んでこられる方々が大勢います。

「時間が経てば治る。場合によっては3~5年掛かる場合もある」
「痛みを我慢して、無理やり生活をしながら治さないといけない。」
「咬み合わせが原因だから、咬みあわせ矯正をしなければいけない」

さらに、外傷があるわけでもないので顎関節症の患者さんは本当に顎が痛かったり、全身へ痛みが慢性化して精神的に参ってしまっていても、周りから理解を得られないこともあります。

「大して痛くないのに大げさに言っているんじゃないか。」
「本当は痛くないのに怠けたくて嘘を言っているんじゃないか」
「また、始まった。我慢が足りない。遅かれ早かれ誰でも身体のどこかが痛くなるものだ。」

けれども、

これら顎関節症に対する全体像が見えないことからくる全くの誤解です。

なぜあなたは顎関節症になったのか?

私たちの顔の横には、側頭筋や咬筋といった食べ物を咀嚼するための筋肉があります。人類の祖先が固い食べ物をかみ砕くために発達させたパワフルな筋肉です。

現代では、咀嚼の回数も、噛む力もあまり必要としない、柔らかいものが多くなり、現代人の顎は年々細くなっていると言われています。ハイパワーな能力をもちながらも、力を発揮する機会を失った咀嚼筋は、そのやり場のない力を、本来の用途とは違った状況で発散するようになりました。

その状況とは「食いしばり」です。

咀嚼筋は脳に近いところにあり、また、「食べる」という生きるために欠かせない作業に直結しているため、強いストレスがかかったり、ずっと緊張を強いられる状況に置かれると、知らず知らずのうちに食いしばるようになるのです。その結果生じる現代病とも言える病が顎関節症です。

今や現代人の3人に1人が顎関節症と言われその数は年々増え続けています。しかし、顎関節症の治療は、口腔外科が専門と言われていますが現実は専門家の間でも研究が、進んでおらず、非常に多くの方々が、痛みや違和感に苦しんでいる状況があります。

顎関節症はパワフルな咬筋群の緊張が、引き起こす症状ですので、頭蓋骨にも相当な締め付けもがあります。中には、顎の痛みから、頭の痛み、首の痛み、肩の痛み、背中の痛み、腰の痛み、膝の痛み、足の痛み、全身の浮腫へと顎の痛みだけではなく、全身に痛みや違和感へおよぶこともあります。

大事に至る前に、早期発見、早期治療を行うことが大切です。

顎関節症の回復を妨げる治療

これから紹介するのは、医療現場で治療として行っていたり、セルフケアとして指導している「一般的な治療法」です。

インターネットを調べると、多くのサイトで同じような方法が紹介されています。あなたも現在行っているものが、いくつかあると思います。

・歯列矯正
・マウスピース
(スプリント・オーソシス・ナイトガード)
・咬み合わせ調整
・開口ストレッチ
・顎周辺のマッサージ、指圧
・痛み止めの注射
・超音波・低周波療法
・レーザー治療
・患部を冷やす
・手術

果たしてこれらの治療法は本当に有効なのでしょうか?

あなたが今インターネットで顎関節症について調べられているのも、上記のような治療を行ったのにも関わらず、効果が見られないからではないですか?当整体の患者さんには、必ずこれまでの治療歴を詳細に確認しています。

ちなみに整体院に来られるのは、病院に行くまでもない軽い症状の患者さん病院や整骨院に通い、ありとあらゆることを試したけど治らなくて、すがるような想いでこられる重症の患者さんのどちらかです。

そして当院に来られるのは後者がほとんどなのですが、、、中には上記のような治療を数か月も、数年もつづけたにも関わらず、痛みが思うように改善されないと嘆かれる人もいます。「もう顎関節症は治らない、一生付き合っていくしかないと思っていた」とおっしゃいます。

さまざまな患者さんを対応しているうちに、むしろ上記のような治療を繰り返してきた患者さんほど、顎関節症が慢性化して治りにくくなっていることが分かっています。

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お問い合わせは075-256-9039
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