当院の施術について

自然治癒力とは?

当整体の施術は、身体のもつ自然な知性の一部である自然治癒力を引き出し、治癒を促進する技術です。

私たちは誰もが生まれながらに自然な知性を持っています。ひとつの受精卵が母親の胎内で細胞分裂を繰り返し、赤ちゃんとして生まれるまでに六〇兆の細胞になり、手足や神経、骨、皮膚、内臓のすべてができあがっていくわけですが、そのプロセスはとても自然ですべてが自動的です。

誰かが科学的な処置をしたからではなく、はじめからそのようにつくられています。それは、意識や思考のレベルを超えた、計り知れない完璧さとバランスがとれた知性です。この自然な知性のひとつの表れとして自然治癒力があります。

ケガや病気が治るとき、身体では何百何千というプロセスが起こっているわけですが、これらはすべて、もともと身体に備わっている自然治癒力によるものです。そして、それは修復と再生という力を持っています。

たとえば擦り傷をしても、自然と瘡蓋(かさぶた)が出来て新しい皮膚ができるよう再生し、風邪をひいても、無理をしないで安静にしていれば、自然と治るように、自らを修復する復元力が、生まれつき備わっています。

「やじろべえ」や「起き上がりこぼし」というおもちゃは、つつかれると、いったん片側に大きく傾いて、そのあと逆に揺れ戻すことで、バランスを保とうとします。

それと同じように、私たちの身体も、冬の寒い日に暖房のよく効いた部屋から外へ出ると、身体が一気に冷えますが、その後また暖房の効いた部屋の中へ戻ると、身体が熱く火照り、今度は逆に部屋が暑く感じるという現象が起こります。

この、バランスを崩しても元に戻ろうとする力のことを、ホメオスタシス(恒常性維持機能)と呼びます。

このホメオスタシスが正常に働いている限り、私たちの身体は「休めば回復する状態」にありますが、震災や津波などの天災、大切な人の死など、突然襲ってくる大きなストレスや、無意識のうちにも長期に渡って継続的にストレスがかかり続けることで、ホメオスタシスが大きくバランスを崩すと、元に戻ろうとする力が上手く働かなくなるのです。

ホメオスタシスが上手く機能しない状態は、一日の疲れが回復しないうちに、次の日の疲労が溜まるという状態ですから、どんどん疲労が蓄積していきます。

脳をはじめとする身体各部に疲労が蓄積すると、自律神経が活性を失い、免疫力が下がり、今負っているケガや病気が治りにくくなるばかりか、あらたなケガや病気にかかりやすくなるのです。

このような悪循環に対し、器具や薬を一切使わず、自然治癒力を引き出して行く療法、もっと具体的に言うと、脳の求心回路である皮膚や、筋肉や神経に対して特殊な働きかけをすることによって、自律神経のバランスを整え、ホメオスタシスの働きを回復していく療法が、当整体の療法になります。

なぜ、ケガや病気になるのか?

それは、今まで水面下で進行して蓄積していった身体の疲労であったり、身体がおかしいですよと警告してくれる身体からのシグナルとして痛みや違和感があるからです。

先天性や遺伝的なもの、回避不可能な事故などの例外を除き、すべてのケガや病気は日常の動作、習慣の積み重ねによる生活習慣病によるものと考えています。それは目に見えるもの見えないもの、例えば行動習慣、思考習慣、環境習慣など全てが含まれます。

わたしたちはケガや病気が発症すると発症した段階で、ある日突然、ケガした、病気になったという言い方をします。ところが私たちの身体はそもそも病気になるようにはできていません。

健康に日常生活が営めるように体じゅうの組織が連携しあい機能して、健康に生きられるように身体は動いています。

そこに病気ができた、発症したというのは、実は何かしら身体の機能をさまたげるものが、水面下で進行していて、それがあるとき、病気として発症してきます。

虫歯で例えると、虫歯が痛いというときはすでに、自覚のない時に虫歯が進行していたということです。

ところがどこか、ひざが痛い、肩が痛い、ましてやケガをしたときは、私たちは、ある日、突然ケガをしたと思うわけです。たとえそれが、転んでけがをしても、それが石ころでつまずいただけであったりとしても、自分が思うようによけることができなくて転ぶわけですから、その段階で疲れていたりとか、身体が動かなくて、けがや痛みを回避することができなかったということです。

つまり水面下でずっと何かしらの症状が進行して、その結果、ケガや病気につながっていきます。

けがをした、調子がおかしくなった時点で、今まで積み重ねてきた生活習慣の蓄積によって身体が動きづらくなっている、ケガを起こしやすいという要素が蓄積されていたという理解をして頂くとわかりやすいと思います。

そして、すべてのケガや病気を早期回復させるための原則はシンプルです。

「回復する条件を整え、回復を妨げている要素を取り除くこと」ただ、これだけです。

ケガや病気には必ず原因があります。そして、ケガや病気がなかなか回復しないことにも必ず原因やパターンがあります。私たちのような民間の整体院は、病院に行くまでもない症状の人たちか、病院にいったけれど症状がなかなか改善しない人たちが集まる場所です。

早期回復する方としない方の違いとは?

私たち施術家は、あなたの症状を早期改善するために全力を尽くします。そのために私たちは、日々、プロとして施術技術の向上や症状の研究を行っています。

しかし、同じように施術をしても、「早く症状が改善される方」と「症状が改善されるまで時間がかかる方」がいらっしゃいます。もちろん症状の重軽度による違いはありますが、早く症状が改善される方には、ある共通点があります。

・「必ず良くしよう」という強い想い
・施術家だけに任せきりになるのではなく、自分の症状改善のために協力する

この2つの姿勢としてもっていらっしゃる方は早期に改善されていく方が多いです。

治療は、施術家と患者さんが協力し合うことで、改善が加速します。どちらか一方だけが頑張っても体はなかなか回復していかないのです。

そのため、当整体に来院された患者さんに、「施術家に協力してほしいこと」、「あなたが協力できること」をお聞きすることがあります。

「あなたの症状改善のために、あなたに何ができるのか?」

来院日までにじっくり考えてみてください。きっと、早く良くなっていくと思います。

早期回復の近道とは・・・

先ほどに述べたように、「すべての病気、ケガは生活習慣病」です。

目に見えるもの見えないもの、例えば、行動習慣、思考習慣、環境習慣などです。

ケガをしやすい人、何度も病気を繰り返す人は、そのままではなく、何かを変える必要があります。

長期に渡って症状を抱えている、どこの病院に行っても治らないとなれば、「いつ治るの」「どうやったら治るの?」という疑問が頭の中をぐるぐる巡り、苛立ちから、お世話になった病院や治療院の先生方を批判する方がいます。

その気持ちはよく分かりますが、早期回復を望むのなら、
「なぜケガしたのか?」「なぜ治らないのか?」「なぜ再発するのか?」「なぜ治したいのか?」という疑問を持って、積極的に自分の生活を見直すことが回復の近道です。

脳には脳幹網様体賦活系(のうかんもうようたいふかつけい)という働きがあります。この部分は自分にとって必要な情報だけをピックアップして取り込む働きをします。適切な質問をして意識していくと、適切な答えを受け取り気づくようになります。

あなたが望ましくない結果をつくりだしている習慣やパターンに気づけば、そのパターンから抜け出せます。そして、原因と目的が明確になればなるほど治癒の促進は大きくなります。

ほとんどの症状には、手術なし、薬なしで回復する方法があるものです。

施術とは、術を施す側と受ける側の共同作業です。そして、「絶対に回復してほしい」というセラピストの真剣な姿勢と、「絶対に回復したい」という患者さんの真剣な姿勢が合わさってはじめて、症状は早期回復に向かいます。

早期回復のために日常生活で今すぐにできる方法

こう聞くと、あなたはどのようなことを想像されますか?

「安静にする」「瞑想や呼吸法をする」「筋トレやストレッチなどで鍛える」ということをイメージされるかもしれません。

あるところで身体の細胞を目覚めさせるという実験がありました。

「誰でも今すぐにできる方法がある」と、論より証拠ということで、二人一組でこのような実験がありました。

用意したのはどこにでもあるような飲みかけのペットボトル。まず、何もしない状態で筋肉反射を取ります。この時は「実験する人が腕を水平に上げて力を入れて、もう一人の人がその腕を押し下げる」という方法でした。

そして、先生が被験者に言います。

「実験する人は、ペットボトルをとても丁寧に自分の目の前に置いてください」

実際にペットボトルをとても丁寧に置いてみます。

すると、、、筋肉反射がものすごく強くなっています。続きまして、

「今度は、ペットボトルを雑に放り投げてください」

これもやってみます。すると、筋肉反射はとても弱くへにゃへにゃになって全く力が入らなくなりました。

この実験結果から、日々の生活で物事や自分の身体を丁寧に扱い、自分の人生を丁寧に生きる、たったそれだけで、あなたの細胞が目覚め身体は強くなっていくことがわかります。

日々のことにどれだけ意識を向けて、どれだけのことを丁寧に行ってきたのか?
逆に、どれだけのことを雑に扱ってきたのか?

これまでの蓄積の結果が今のあなたをつくりだしています。これからあなたの身体をどう扱ってくのかで今後、得られる結果が変わっていきます。今からでもすぐにできる方法ですので、是非、やってみて下さい。

なぜ、当整体の施術で症状が改善されるのか?

症状には必ず原因やパターンがあり、その原因に対して適切な処置やパターン認識を行うことによって、症状は必ず改善していきます。

当院の施術では、単に体のゆがみ、皮膚、筋肉、筋膜、骨といったような部分に焦点をあてるだけでなく、それらを総合的に診て、それぞれの性質にあわせたアプローチを取っています。

具体的には、皮膚から入って神経の緊張を解き、次に筋膜組織に入り、最終的には骨にまでアプローチする整体法になります。

また、脳から脊髄を通って全身に巡っている神経の末端である筋肉を通じて、脳の疲労に対して意図的にアプローチすることも可能ですので、施術中は気持ちよくて寝てしまう患者さんも少なくありません。

筋肉だけ、あるいは骨だけを対象とする整体法は沢山ありますが、皮膚や筋膜(筋肉を)包んでいる膜)を考慮にいれて、それらすべてにアプローチする整体法はほとんどありません。

確かに強い刺激を与える治療法や、筋肉だけ、骨だけを扱うような治療法でも一時的に症状がよくなることはあります。

しかし、それらは、痛みがある場合に、早期に望ましい結果をもたらすことはありません。

強い刺激を与えたり、体のあちこちを刺激したりすることでその「ゆり戻し」として一時的に症状がよくなるという結果しか得られないのです。痛いほどのマッサージを受けた人は、痛みに苦悶した後に全身から力がスゥーッと抜けて、リラックス感と精神的な安堵感を味わいます。

これは一時的に副交感神経が活性を取り戻したためですが、強い刺激で脳と体は慢性的に疲労しているので、結局のところ症状はぶり返してくるでしょう。

また、いきなりそのような強い力を用いる手法では、神経が緊張して脳が警戒態勢に入ってしまうので、筋肉と骨の付着部や深層の筋肉まで深く緩ませることができず、問題個所をピンポイントで狙った施術は難しくなります。

一方、触れるか触れないかのわずかな刺激や、まったく体に触れない気功法などでもゆがみや痛みに影響を与えることができるのも事実です。

筋細胞や神経細胞が電気に反応するように、細胞というものはあらゆる刺激に反応するからです。しかし、刺激に対する一時的な反応に期待するアプローチはだけでは、やはり対処療法にしかなりえず、そこには限界があるといえます。

また、歪みを正せば痛みがとれると考える療法もありますが、これにも限界があります。歪みが許容範囲を超えると痛みの原因になることがあるのは事実です。しかし、歪みがあるからといって、それが即、痛みにつながるわけではなく、歪みを整えても痛みが解消しないケースは少なくありません。

  • 極端に強い刺激で強制的に体をほぐそうとする療法
  • 極端に弱い刺激で脳や細胞の反応を引き出そうとする療法
  • 歪み、あるいは特定の箇所だけ整えれば治るとする療法

それぞれの療法がそれなりの効果をあげていることは、私自身の経験からも明らかです。

否定するつもりもありませんし、それでよくなっている人も沢山いると思います。

しかし、ひとつの視野の中に押し込めて考えてしまうよりも、良いところは取り入れて状態に応じて適切な働きかけをして使い分けたほうが、治癒の効果が向上すると考えています。

以上の観点から、当整体では、皮膚、筋肉、筋膜、骨、骨膜、神経、その他組織に対して、優しい刺激から入り、必要に応じて、広く、深く、全身にバランスよく働きかけていくことを重視します。私たちの体は骨や筋肉だけでできているだけではありません。皮膚も、神経も、そのすべてが大切であり、それぞれが精妙なメカニズムで関係しあって機能しています。そこに心身ともに健康を回復していく鍵があります。

そこで、当院は一般的な整体法のように筋肉や骨だけではなく、皮膚や神経に対しても、そのそれぞれにとって総合的に診て効果的な手法で働きかけをしていきますので、よその治療で良くならなかった方や、病院で治らないといわれた慢性的な症状や急性の痛みでお悩みの方は是非、一度お越しください。

お問い合わせは075-256-9039
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